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2018年05月17日

ヤン・ヤーチェ監督新作『血観音』2017年の台湾金馬奬

国語映画のアカデミー賞とされる、第54回ゴールデンホース・アワード(金馬奨=賞)の授賞式典が25日に台湾北部・台北市内で行われ、台湾映画の『大仏普拉斯(邦題:『大仏+』)』が最優秀監督賞など5部門で受賞した他、『血観音 DVD(The Bold, the Corrupt and the Beautiful)』が最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞、最優秀作品賞を獲得するなど、台湾映画の復活を示す結果となった。

『GF*BF』(2012) から5年、ヤン・ヤーチェ監督待望の新作は、社会派クライム・サスペンスをベースとした、母娘の、女たちの、愛と憎しみの物語。狂言回しとして登場する台湾の人間国宝=楊秀卿の歌声に誘われるように繰り広げられる、香港・台湾・中国、両岸三地の実力派女優による競演は、2017年の台湾金馬奬を席巻した。軍中楽園 DVD

冷静沈着な当主・棠夫人、自由奔放で反抗的な娘・棠寧、控え目で従順な孫娘・棠真。日本統治時代の名残りをとどめる豪邸で、女性一家3人で古物商を営む“棠家”には「台湾政財界のフィクサー」というもうひとつの顔があった。

あまりにも強い棠夫人の支配下で、微妙なパワーバランスを保っていた棠家であったが、友人の林県長一家惨殺事件発生をきっかけに、そのバランスが崩れ始め、事態は政界を揺るがす大スキャンダルへと発展していく…。ゼニガタ DVD

主役となった母と娘の描き方は、あるいは極端かもしれない。だが、その大きな問いの立て方こそが、観る人をゆさぶる。そうか、台湾も日本も、同じ問題を抱えてるんだなあ、というのがシンプルな感想だった。開場前に監督がスタッフの方と話しながら「え、今日の試写にリップンラン(日本人)も来てるの? なんで?」と驚いているのを耳にしながら(え、抽選に当たったから)とこっそり答えていた。監督が描いたのは台湾だったかもしれないけど、やっぱコレ人類共通の課題、だよなあ。




Posted by cukiya  at 16:33 │Comments(0)

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